都構想へ大阪府市W選あるぞ…選挙プランナーが読み解く「亥年選挙」

スポーツ報知
主な政治日程

 4月の統一地方選や、7月21日の投開票が有力な第25回参院選などが行われる2019年。皇太子さまの新天皇即位に伴い、今年5月1日から新元号が施行されるなど皇室行事も続く。また、10月1日には消費税率が2%引き上げられ10%になるなど社会生活にも大きな変化が出てきそうだ。

 「安倍政権一強」状態が続く中、政界はどう動くのか。2019年は統一地方選と参院選が同時に行われる12年ぶりの「亥年(いどし)選挙」。統一地方選は4年に1度、参院選は3年に1度行われる。最小公倍数の12年に1度の年に当たるのが亥年だ。春から夏にかけ選挙が続き、政党の地方組織はフル稼働を強いられる。今後の政界の動きを選挙プランナーの三浦博史氏(67)が読み解いた。

 「大阪都構想」の住民投票の実施時期を巡り、大阪維新の会と公明党との間で駆け引きが続く。維新側は大阪都構想の可否を決める住民投票と参院選の同日実施を目指していたが、公明党側が難色を示している。吉村洋文市長(43)、松井一郎知事(54)の任期はそれぞれ今年の11~12月まで。時間が限られていることから、知事、市長はそろって辞職して統一選日程にダブル選を行う可能性を示唆。勝利することで大阪都構想に対する民意を得るのが狙いとみられる。

 「任期途中で辞職して選挙をしても現職が当選すれば任期は延長されません。そのため、維新は別の候補者を立てたり、松井知事と吉村市長が入れ替わって立候補する可能性もある。松井さんが参院選に出てくる可能性もあるとみてます」

 ◆三浦 博史(みうら・ひろし)1951年、東京都生まれ。67歳。慶大法学部卒。米国で選挙事情を研究。89年、選挙コンサルタント会社「アスク」設立。元東京都知事の石原慎太郎氏、丸川珠代参院議員、千葉県知事の森田健作氏らの選挙を担当し、当選に導いた。

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