キンコン梶原糾弾…宇野常寛氏「告発を根にもったカジサックとファンがイベント動画を有利に編集して印象操作」

スポーツ報知
梶原雄太

 評論家の宇野常寛氏(40)が6日、自身のツイッターを更新。2日に開催されたイベント「ホリエモン万博」で行われたチャンバラ合戦大運動会に参加した際に「カジサック」名義でユーチューバーとしても活動するお笑いコンビ、キングコングの梶原雄太(38)から「失礼な絡み」をされたことの詳細を改めてつづった。

 宇野氏は、2日のイベントで梶原の絡みに立腹し途中で退席。その後、ツイッターで「失礼な態度で絡んできた人がいたので、途中で帰りました」と明かし、SNS上で話題となっていた。

 宇野氏は、6日、ツイッターで「最初に謝ります。朝からごめんなさい。これから、あまり気持ちのよくない話題を連投します。内容は(みんながウンザリしてること、知っていますが)カジサックの件です。もう終わりにしたかったんですけど、申し訳ありません。書かせてください」と前置きした。

 その上で「僕の告発を根にもったカジサックとそのファンが、昨晩イベント当日の動画を自分たちに有利なように編集して拡散をはじめました。そのことで、僕の側も悪いと印象操作することが狙いだと思います。動画は前後を切りとられ、まるで僕が梶原のノリを喜んでいるかのような印象に編集されています」とし「なので本当はもう終わりにしたかったし、僕にとっても不愉快な記憶を掘り起こすことだけど当日のことをある程度詳しく書くことにしました。連投になりますが、お付き合いください」と詳細を明かすことに至った経緯をつづった。

 そして、2日のイベントで「カジサックはあの日、冒頭から僕らのチームを見るなり「弱そうだ」とバカにしてきた。そりゃ僕はお世辞にも運動が得意には見えないだろうが…僕はなんとか場を保たせながら、これは釘を刺さないとと考えて「お前みたいな自分より弱いヤツをみつけた途端にマウントしたがる奴は大嫌いだ」と告げた」とし「しかし、梶原の言動は少しも変わらなかった。僕も前半は少しでも楽しもうと、梶原のノリに合わせようとした。流された動画はこの部分だ。こうして悪用されるなら、少しでも合わせるべきではなかったと思う。もちろん僕は梶原のように身体的な特徴をイジったり、人格否定したりはしなかった」とつづった。

 さらに「そして3種目の縄跳びのとき、僕はぜんぜん飛べなかった。1回はメガネが縄跳びに引っかかった。笑われたけど、この時点では特に不快ではなかった。けれど、梶原はここぞとばかりに僕をバカにしてきた。僕の失敗をディフォルメしたジェスチャーでモノマネし、こき下ろした。一線超えたな、と思った」と憤ったことを明かし「僕は冒頭から繰り返し梶原の「イジリ」的な言動が嫌だと指摘したこと、そしてこういう言動がこの国のイジメ文化の温床なのだと告げた。梶原は慌てて形式的に謝罪したが、すぐに「みんなが面白くなるために(宇野にイジリを)した」と開き直った。もうこれは直らない。帰るしかないなと思った」と明かした。

 その上で「梶原のいう「みんな」になぜか僕らは入っていなかった。僕はかれに生贄に選ばれて、嘲笑されるためだけに、その場にいることを要求されていた。ここで、「空気を読んで」梶原主役のバラエティゴッコのいじられ役を甘受することは「正しい」ことなんだろうか。そんなわけはない、と思った」とし「僕らには、人間には、尊重されない場から離脱する権利がある。失礼な相手がいたら、抗議で帰る権利がある。「場の空気」のために、マイノリティだけが我慢しなきゃいけないなんて間違ってる。「芸人」なら、バラエティならイジメが許されるなんて間違ってる。僕は帰り、そう発信すべきだと思った」と今回のことを明かした理由を明かした。

 「イベントのスタッフは真っ青になっていた。申し訳ないなと思ったが、彼らがずっと梶原の言動を黙認していたことを思い出すと、心が冷えた。オファー時から失礼(企画変更、梶原の急遽出演などすべて事後連絡だった)なことが多かったので、余計にそう感じた。引き止めを一蹴して振り払い、帰った」としていた。

 「その後はツイートした通り。タクシーを捕まえて乗った瞬間に友人から連絡があり、急遽別件の仕事の打ち合わせに行った。打ち合わせは充実していて、本当に帰ってよかったと思った。このことは、しっかり読者に伝えようと思った」とし「もちろん、主催側に僕のギャラは全額返金することはその場で伝えた。少し経って思い当たり、僕目当てで来た人にはチケット代も、僕のギャラから返金することにした。足りない分は、僕が自腹で出そうと決めた。それが、仕事を降りる権利を行使した人間の責任だと考えたからだ」とギャラの返金を明かした。そして「改めて、声を大にして言いたい。誰かを貶めることでその「場」を都合よくまとめようとする奴がいる場所からは、今すぐに逃げた方がいい。彼らのいう「みんな」に君はカウントされていない。「空気を読んで」その場に残っても、イジメが加速するだけ。次の、そのまた次の犠牲者を生むだけだ」。「そしていま、僕は告発を根に持ったカジサックとそのファンから、執拗な攻撃を受けている。梶原に都合よい箇所だけを切り取った動画をアップされ、当日の経緯も脚色された上に嬉々として「縄跳びくらいできるようになれ」と罵倒を受けている。やり方が、本当に汚いと思う」と断じた。

 「本当はこのけんはそろそろ終わりにしようと思ってた。だけど、梶原サイドからの攻撃が加速してきたので、改めて経緯を記しました。この年齢になって、自分が受けた嫌がらせのことをみんなに書いて紹介するのは正直、しんどいです。けれど、ここでハメられるわけにはいかないので書くことにした。以上です。細かいイジリはまだありましたが、省きます。朝から気持ちのいい話題ではなかったと思います。ごめんなさい。けれど、バラエティっぽいイジメに対して、もっと堂々とNoが言える世の中になればいいと思ってやったことです。ご理解いただけると嬉しいです」としめくくっていた。

 

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