白血病克服の前宮城県知事・浅野史郎さん「挑戦の機会を与えられた人」を自覚し乗り越えた

スポーツ報知
浅野史郎氏

 成人T細胞白血病(ATL)を克服した前宮城県知事・浅野史郎さん(71)が13日、スポーツ報知の取材に応じ、白血病を公表した池江璃花子(18)に「神様から『困難に挑戦する人』に選ばれたのだと受け止めて、病気に立ち向かってほしいです」とエールを送った。

 浅野さんは2009年5月、ATLの発症を告げられた。ウイルス感染が原因とされ、感染しても95%は発症しないが、発症した場合の生存率は他の白血病に比べても低い。「足が震えるくらいショックでした」。病と闘い、勝つしかないと覚悟を決めた時、浮かんだのが「ザ・チャレンジド」の単語。米国では主に障害者に対して「挑戦の機会を与えられた人」との意味で使われる。「自分も神様から『お前はチャレンジすべき困難を与えるのにふさわしい人間なんだ』と言われたと受け止めたんです」

 骨髄移植を受けた8か月間の入院中は「将来のことは何も考えず、病に立ち向かう気持ちだけでした。必ず治るので、池江さんも病気のことだけ考えてほしいです」。重要視するのは医師との信頼関係。「言葉によるコミュニケーションで疑問を解消し、病気を理解することが大切です」とメッセージを送った。

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