将棋・里見香奈女流名人が湯原温泉での祝勝会でV10報告 新記録へ「頑張っていきたい」

スポーツ報知
イラスト入りケーキを贈られて笑顔の里見香奈女流名人

 将棋の「第45期岡田美術館杯女流名人戦」5番勝負で挑戦者・伊藤沙恵女流二段(25)を3勝1敗で下し、10連覇を達成した里見香奈女流名人(26)=女流王座、女流王将、倉敷藤花=の祝勝会が24日、岡山県真庭市の湯原国際観光ホテル「菊之湯」で開催され、地元の政財界人ら約30人が出席した。

 女流棋戦では1990年度の女流王将戦で林葉直子さん(51)が記録して以来、28年ぶり2人目のV10。壇上で里見は「第3局は一方的に負けてしまいましたが、気持ちを切り替え、自分なりの力を出し切って防衛することができました」と、この日はメガネではなく、コンタクトレンズの笑顔で報告した。

 女流棋士単独1位のV11に向け「また1年、一生懸命頑張っていきたい」と決意表明。同ホテルの池田博昭社長(52)から里見のイラスト入り特製ケーキを贈られると、大感激していた。

 名湯・湯原温泉の同ホテルは、第5局までもつれた場合の最終決戦場だった。大盤解説の聞き手として予定されていた香川愛生女流三段(25)も、祝勝会にゲスト出演。里見とは27日に女流王位戦で対決が控えるだけに「ちょっと緊張している、変な感じもあります」と笑わせながら、「里見さんは素晴らしい先輩。再び春からリーグ戦。私も盛り上げたい」と意欲を見せた。

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