デストロイヤーさん、11年震災時には南三陸町で激励

スポーツ報知
巨人のデーブ・ジョンソン(右)とデストロイヤーさん(1976年ごろ)

 人気プロレスラー「ザ・デストロイヤー」として活躍したリチャード・ベイヤーさん(享年88)の訃報を受け、芸能界やプロレス界からは悲しみの声が広がった。

 日本を「第二の故郷」として愛していたデストロイヤーさんは、東日本大震災の被災地に足を運び、激励したこともあった。

 震災が発生した2011年の夏、津波で住宅の6割近くが全壊し、600人以上の死者が出た宮城県南三陸町を息子と共に訪問。現地の避難所へ赴いた。当時、ボランティアの受け入れなどを行っていた関係者によると、知人を通じて「避難所へ行きたい」との申し出があったという。

 避難所には、デストロイヤーさんの現役時代を知る高齢者が多く、突然姿を見せた“スーパーヒーロー”に大喜び。「80歳を超え、足は弱っているようでしたが、一人ひとりと握手を交わし励ましてくれました」と関係者。義援金も送ってくれたという。さらに、同年8月にはプロレスの復興支援チャリティー興行「ALL TOGETHER」にも参加。「デストロイヤー杯争奪戦」の特別立会人を務めた。

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