山梨・富士河口湖町で東日本大震災黙とうのサイレンを夜中に流すミス

スポーツ報知

 山梨県の富士河口湖町で11日、東日本大震災の黙とうのサイレンを、本来よりも半日早い真夜中の午前2時46分に鳴らすミスがあったことが分かった。

 同町の地域防災課によると、午前2時43分から町内に80か所ある防災無線を流すスピーカーを通じて黙とうを呼び掛ける放送が流れ始め、46分から約1分間、サイレンが鳴った。町役場の宿直当番が慌てて停止しようとしたが間に合わず、サイレン後のメッセージが流れないようにするのがやっとだった。

 町には約2万6000人が住んでいるが、サイレンが鳴った直後から午後までの間に20件ほどの問い合わせや苦情があったという。午後2時46分には、改めてサイレンを鳴らした。同町では8月15日の終戦記念日と、震災の翌年から3月11日に同様に放送を流し、黙とうを呼び掛けていた。

 ミスは、職員が8日ごろに放送を流すタイマーの設定をした際、午前と午後を間違えたのが原因。設定後、別の職員がチェックをしていなかった。防災課は「サイレンが46分ちょうどから流れるように、前のメッセージの長さなどに気を使っていた中で、肝心な部分を間違えてしまった。今後は登録者とは別の職員が必ず確認をするようにして、再発防止に努めたい」と話した。

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