藤井聡太七段が棋聖戦決勝T逃す 久保利明九段に敗れ

スポーツ報知
久保利明九段(右)と対局する藤井聡太七段

 将棋の史上最年少棋士・藤井聡太七段(16)が11日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第90期ヒューリック杯棋聖戦2次予選6ブロック決勝で、先手の久保利明九段(43)に127手で敗れ、豊島将之2冠(28)=王位=への挑戦権をかけた決勝トーナメント進出を逃した。前期(1次予選敗退)に続いて、2期連続の敗退となった。

 久保九段とは公式戦では初手合い。終盤まで勝敗の行方が分からない接戦となったが、棋王に3期、王将に4期君臨したA級棋士の強豪が高い壁となった。「序盤で時間を使わされてしまった。その後は少しずつミスを重ねてしまった」と振り返った。

 これで今期の公式戦通算成績は42勝8敗(テレビ未放映分除く)で勝率は8割4分に後退。今期の対局数が未定の部分はあるものの、1967年度に中原誠十六世名人(71)がマークした年間最高勝率8割5分5厘(47勝8敗)を51年ぶりに塗り替えることはきわめて難しい状況になった。「(勝率は)自分では意識していない。1局1局、目の前の対局に全力を尽くしたい」と話した。

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