教育関係者や受験生にも好評、“平成”を漫画で振り返る「日本の歴史」20年ぶり新刊

2018年12月1日12時0分  スポーツ報知
  • 小学館 「日本の歴史」
  • 好景気に沸いていた平成元(1989)年。世相を表す一コマになった

 発売以来37年間、小学生から大人まで読まれ続けてきた小学館の漫画「日本の歴史」。来年5月1日から新元号に変わることを受け、平成30年をまとめた一冊が出版された。

 教育関係者のほか、現代史を学ぶ受験生らから「頭に入りやすい」と好評だ。第二児童学習局学習まんが室長の安達健裕さんは「これまで出した現代史では、平成を最後まで描ききっていなかった。元号が変わるという報道があった段階で『作ろう』と決めました」と語る。

 昭和64年1月7日、昭和天皇が崩御され、翌日から始まった「平成」時代。冒頭から家族が元号についての知識を深めながら、それぞれの平成のあの時を追想していく。イラストでは、その時代を象徴する場面が頭に入るように工夫を凝らした。平成元年の消費税3%の導入、バブル景気とその崩壊、阪神・淡路大震災、東日本大震災などの大災害のほか、米国や中東など国際情勢も盛り込んだ。

 不動産投資などが過熱したバブル時代のイラストでは高級ブランドに身を包んだ男性が巨大な携帯電話を片手に「イタメシ行こうよ、ギロッポン(六本木)で」と話す姿やワンレン、ボディコンの女性も登場。世相を表す一コマになった。

 編集作業に入ると、記憶が新しいことも影響したのか、さまざまな歴史を盛り込みすぎたという。その結果、テロや事件など暗い歴史が目立つ内容になってしまった。「明るい話題を入れよう」と決め、巻頭には日本の世界遺産や平成時代の国民栄誉賞受賞者を顔写真と解説つきで掲載。サッカー日本代表のW杯初出場(98年)、ノーベル賞受賞者のほか、東京五輪・パラリンピック開催決定なども入れた。安達さんは「気づけば暗い話題ばかりで読み返すのがつらい内容だな、ということで変えました」と話した。

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