【プチ鹿島のプチ時評】「変わろうとしないおじさんを見るのはキツい」

2019年1月14日12時0分  スポーツ報知

 先週、「性差別発言ワーストは麻生氏」というニュースがあった。

 昨年の政治家による性差別発言について、学者ら主催のネット投票の結果が発表されたのだ。ワースト1位にはセクハラ問題をめぐる麻生太郎財務相の発言の数々が選ばれた。「(セクハラ発言されて)嫌ならその場から帰ればいい」「財務省担当はみんな男にすればいい」などである。

 昨年の財務省セクハラ問題では、当時の財務次官の言動だけでなくそのあとの麻生氏の発言もセットだった。心ない言葉によって二次被害が発生するという例だったが、私は麻生氏はイライラしているようにもみえた。「昔からずっとそうだったのになぜ?」と。これはかなり重要なポイントであると思う。とくに世の中のおじさんたちは自分の問題として考えるべきだ。私も48歳のおじさんだから痛感した。

 つまり、麻生氏から学んだのは「変わろうとしないおじさんを見るのはキツい」ということだ。

 世のおじさんたちは、今までの人生で完璧に潔癖かといえばそうではないはずだ。私も「あのときの言動は…」というのはある。自分で気づいていない言葉もあるだろう。大なり小なり皆後ろめたいことはあったたずだ。

 なら、せめて「今日からは変わろう」と思うしかない。ここで開き直るのか、変わろうとするのか。今、おじさんの大事な分岐点なのである。間違いなく。

 先週は「週刊SPA!」の「ヤレる女子大生」企画に批判が集まり、編集部が謝罪するというニュースもあった。ランキングにコメントした人は「自分の主観で勝手に決めてしまった」と答えているからまったくの偏見ランキングだった。

 あの特集を見て「昔からこんな記事はあった」という声もある。でも、昔からあっても今日からはやめようよ。私は週刊誌の下世話な記事も好きだからこそ、そう考えた。送り手はもちろん、週刊誌を楽しむ側(読者側)も変わらなければいけないのである。

 おじさんはおじさんとして常にバージョンアップしていくしかない。2019年はおじさんの振る舞いが問われる。

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