【西武】松井に聞く、引退会見全文【1】記憶に残る打席は

スポーツ報知
引退会見を行った松井稼頭央

 ―引退を決意した理由は?

 「ここ数年、毎年毎年、1年勝負として自分の中でやってきました。特に今年は楽天を退団して、古巣のライオンズに声をかけていただいて、本当にこれが自分の最後の勝負の年かなと思って過ごしてきました。9月途中に(出場選手登録を)抹消になりまして、そこで初めて自分と向き合える時間、考える時間があったなか、そろそろ今年で引退かなと。やめるときがきたなと決断しました。まず球団にお話をさせていただき、また先輩方、お世話になった方々に報告させていただき、きょう会見を開かせていただきました。その抹消の中、本当に悩みましたけど、とうとうこのときがきたなと自分の中で感じて、引退を決断しました」

 ―節目の打席、瞬間は?

「日米通して25年という本当に長い時間を現役としてやらせていただいて。何個か挙げてと言われても、難しい。常に自分の印象に残ると思って、毎日毎試合、毎打席やってきましたから。印象に残るとすれば、今シーズン、最後の試合になるんじゃないかと思います」

 ―25年間を振り返って、どんな野球人生だった?

 「現役の間は毎年、次の1年1年と思ってやってきた。改めて振り返ると、25年の長い野球人生、当然、悔しさ、悔いは思いますけど、いい野球人生だったなと。決して1人でやれた野球人生じゃない。周りのいろんな方のサポート、ファンの声援をききながら、やってきた。感謝の言葉しかありません」

 ―西武、メジャー、楽天それぞれで印象に残っていることは?

 「高校を卒業して、西武ライオンズに声をかけていただいて。生まれた場所。FAで米国に挑戦しましたけど、本当に育ててもらった球団。米国生活7年間で、いずれかは日本に戻ってプレーしたいという気持ちをもってやってきた。楽天球団に声をかけていただき、7年間すばらしいチーム、ファンのもと貴重な時間をすごさせていただいた。そして最後、やめる年に古巣ライオンズに声をかけていただいたことは、何かの運命と思います。やめるのであれば、最後ここでやめたいと思っていました」

 ―特に記憶に残る打席は?

「プロ初打席、初安打だと思う。小さいころからプロ野球を目指して、1軍で打席に立たせてもらえた。ここが自分の中で原点だと思っています」

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