「ビリッ!」と鳥肌が立つ瞬間

編集局運動第二部 大谷翔太

仕事のだいご味、やりがい

大谷翔太

 スポーツ記者のだいご味は「ビリッ!」と鳥肌が立つような瞬間に出会い、選手の言葉と共に文字を通して感動を伝える事です。私が担当する五輪競技やラグビーは、主に4年に一度、世界大会が行われるスポーツ。勝ち負け問わず、選手が4年分の努力をかけて臨む一瞬にはドラマがあります。自分の目で見た情景や湧いた感情を読者に伝える。本番までに重ねた取材と共に一つの記事にできれば、大きな達成感があります。
 

 そして私は入社6年目ですが、担当するアスリートとのつながりの中に大きなやりがいを感じる時があります。1年目から3年間担当した大相撲。21年から五輪担当に移りましたが、今でも時折お相撲さんから「大谷君、ご飯行こう」と連絡をもらいます。当時は力士と記者の付き合い。ただ今は人と人との付き合いとなり、また違った一面も見ることができます。地道な取材を重ねていれば、その姿は見てくれています。担当を離れても気に掛けてもらえることは、記者冥利につきるひと時です。 
 

 余談でもう一つ。地元・福岡に住む祖父からよく「翔太、今日もお前の記事みたよ~」とLINE電話が来ます。記事を通して自分の元気な姿を地元に届けられるのも、新聞記者ならではです。

報知新聞はこんな会社です

 若いうちから、最前線の現場を経験できる環境だと思います。初めて一面を書いたのは大相撲で、入社1年目の11月。その後は21年東京五輪、22年北京冬季五輪、23年ラグビーW杯と、世界大会を現場で取材しました。特に昨年のラグビーW杯は、その日の取材の狙いや何を記事にするか、試合の日はどういった原稿を想定しているかなど、自ら責任を持って考えなければいけない立場でした。結果的に大きな反省も残るW杯となりましたが、記者として学びの多い大会となりました。デスク陣には、自らの経験をもとに助言してくれる先輩もいます。記者として成長できる環境を、提供してくれる会社です。

キャリア

コミュニティ福祉学部卒
2018年4月:入社
同年10月 編集局運動第二部

受験生へのメッセージ

 就活を頑張る皆さん、迷ったら人を頼ってみて下さい。私は大学卒業後、1年間の語学留学から帰国して就活をしました。既卒でひとりぼっち。母校のキャリアセンターに頼ることもできなかったため、姉の勧めもあり社会人とのシェアハウスに住む選択をしました。シェアハウスでは、毎日のように就活相談。時には夜通しで面接の練習にも付き合ってもらい、同居人をフル活用(笑い)しました。
 

 「学生」という肩書きは最強。優しい社会人は、親身に相談に乗ってくれるはずです。周りにそんな優しい人がいなかったら、是非、報知新聞を訪問するか、気になる報知の記者ツイッターにDMを送ってみて下さい。高確率で相談に乗ってくれると思います。もしかしたら、おいしいご飯も食べられるかもしれません。
 

 就活時、私は「失敗したら人生が終わる…」と冗談ではなく思っていました。本当に大変な時間だと思いますが、自分と向き合う貴重な時間でもあります。力になってくれる大人の力を借りながら、充実した時間にしてほしいです。

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