第47期岡田美術館杯女流名人戦 1月17日開幕

過去最多の12連覇を目指す里見香奈女流名人に加藤桃子女流三段が初挑戦

 伝統の大舞台に響き渡る新年の駒音―。将棋の第47期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負が2021年1月17日、神奈川・箱根町の岡田美術館開化亭で開幕する。12連覇を目指す里見香奈女流名人(28)に実力者の加藤桃子女流三段(25)が初挑戦。対戦の模様は、中継サイトからお楽しみいただけます。
 
 
 覇者の独走に待ったを掛けるべく、史上最強と評しても過言ではない挑戦者が五番勝負の舞台に躍り出た。
 棋士養成機関「奨励会」で研鑽を積んだ加藤は2019年4月に女流棋士デビュー。過去、女性奨励会員に参加資格のある女流棋戦でタイトル獲得8期を誇る実力者は、初参戦の女流名人リーグを圧巻の9戦全勝で駆け抜け、挑戦権を獲得した。
 迎え撃つ里見は昨期の五番勝負で女流棋戦歴代単独最多の11連覇を達成した。通算タイトル獲得は42期を数え、歴代最多43期の清水市代女流七段に迫っている。今期勝率も8割超と死角はない。
 両者の対戦成績は里見の18勝6敗。タイトル戦では6度激突して里見が5度制している。注目は加藤の中飛車対策。今期の女流王位戦五番勝負では全3局で里見の中飛車・加藤の居飛車穴熊の対抗形になり、里見が全勝した。挑戦者の対応、変化、工夫が鍵を握るシリーズになることは間違いない。
 王者の貫禄か、挑戦者の意地か―。五番勝負は箱根、出雲、野田、東京、大阪を巡っていく。(2020年11月現在)

◆里見 香奈(さとみ・かな)1992年3月2日、島根・出雲市生まれ。28歳。森雞二九段門下。6歳で将棋を始め、2004年に女流棋士に。08年の倉敷藤花戦で初タイトル。通算獲得タイトル42期は歴代2位。11年から奨励会に在籍して女性初の三段となるが、18年に年齢制限で退会。振り飛車党。日本将棋連盟関西本部所属。異名は「出雲のイナズマ」。
 
 ◆加藤 桃子(かとう・ももこ)1995年3月9日、静岡・牧之原市生まれ。25歳。安恵照剛八段門下。奨励会員だった父・康次さんの指導を受け、5歳で将棋を始める。2006年に奨励会入会。14年、女性として史上3人目の初段に昇段した。女流タイトル戦では女王4期、女流王座4期を獲得。居飛車党。日本将棋連盟東京本部所属。愛称は「カトモモちゃん」。
 

五番勝負 対局予定

日付 会場
第1局 1月17日(日) 岡田美術館 開化亭(神奈川・箱根町)
第2局 1月24日(日) 出雲文化伝承館 松籟亭(島根・出雲市)
第3局 2月7日(日) 関根名人記念館(千葉・野田市)
第4局 2月15日(月) 東京・将棋会館(渋谷区)
第5局 3月8日(月) 関西将棋会館(大阪市)

 ※第1局の大盤解説会は解説に藤井猛九段→屋敷伸之九段、聞き手に鈴木環那女流三段と室谷由紀女流三段を招き、日本将棋連盟公式チャンネルよりYouTubeでライブ配信(13時30分より対局終了まで)されます。対局会場(岡田美術館)での公開大盤解説会は行いません。
  ※五番勝負の日時・会場は変更となる場合があります。
  ※大盤解説について、藤井猛九段の公務の都合により、解説者を屋敷伸之九段へ変更させていただきます。

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