J-WAVEナビゲーター・別所哲也 スカイツリーからおはようモーニング！
2025年10月1日10時00分 スポーツ報知
FMラジオ局・JｰWAVEの番組は東京スカイツリーから電波送信され、朝の人気番組「JｰWAVE TOKYO MORNING RADIO」（月～木曜・６時～９時）でナビゲーターを務める俳優・別所哲也さん（６０）の声も“すみだのまち”を通じて届けられている。六本木ヒルズ３３階のスタジオからすみだの方へと広がる空を見続け、季節の移ろいを感じ、改編前から通じて番組は来年２０年。ものづくり職人のように一つのことを長く続ける秘訣（ひけつ）、東京スカイツリーを舞台にした製作総指揮のショートフィルム、映画の話などを聞いた。 （聞き手・文＝佐々木 良機）
「朝時間に墨田区のみなさんともつながっていけたら」と番組ナビゲーターの別所哲也さん。その声は東京スカイツリーを通じ“すみだのまち”から届けられている（六本木ヒルズ３３階のJｰWAVEで＝カメラ・小泉 洋樹）
舞台リハでもすみだと“縁”
―絶景のスタジオから“おはようモーニング！”の掛け声で番組が始まる。
「お台場の方向から東京スカイツリーの方まですべてが見える場所にいて、当たり前なんですけど季節によって日の出の位置が変わって、あ、季節が動いたなっていうのをいつも感じています」
―改編前の番組から来年２０年。長く続ける秘訣は。
「無理をしない（笑）。まあ、僕にとっては俳優とは違う形で毎日同じ場所に同じ時間に行くのは初めてで、しかも生放送。最初は緊張していたんですけど、朝時間を春夏秋冬、いつもずっと同じ場所からつながるのは素敵なことだなと」
―毎朝の別所さんの声は東京スカイツリーを通じて届けられている。
「スタジオから東京スカイツリーがキラキラと見えて朝の表情もあって季節で見え方も変わる。開業１周年の時には僕が主宰する国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル＆アジア』で記念作品を一緒に作ったんです」
―映画祭が１５周年を迎えた２０１３年ですね。
「短編映画『ＴＯＫＹＯ ＳＫＹ ＳＴＯＲＹ』を製作総指揮で。比嘉愛未さんとか、高橋一生君とか、田口トモロヲさん、お笑いのスリムクラブさんとかに出ていただいたんです」
―映画の魅力とは。
「絵画が絵の具でできているとしたら、映画は光を投射して、その光の中で陰影を映し出すので、光の絵の具でできていると言われるんですね。それがやっぱり永遠の魅力だと。特にショートフィルムは身近で日常に起きたこと、その時代を真空パックして未来に運ぶ、みたいな魅力もあるかと」
―すみだはかつて多くの映画館、撮影所もあった“映画のまち”でした。
「東京のウェストサイドが発表の場として渋谷とかを中心にあるとしたら、すみだを中心としたイーストサイドは、ものづくりとかクリエイティブなものが昔ながらにあったりする。僕も舞台やミュージカルをやるとリハーサルで（横川の）『すみだパークスタジオ』に行ったりしています」
来年２０年「慣れるな、熟（な）れろ」
―東京スカイツリーのライティングのように七色の輝きを放つご活躍。８月３１日に還暦を迎えられた。これからは。
「番組も来年２０年で、映画祭も２８年。舞台演劇も『レ・ミゼラブル』とか『ミス・サイゴン』とか帝国劇場を中心にさまざまな作品に出させていただき…僕、一つやるとなんか長いんです。丸大ハムのＣＭも１０年！」
―９６年から０５年まで。
「ちょっと前まで“ハムの人”って言われていたんですけど、最近は“Ｊ―ＷＡＶＥの人”で、どこに行っても『おはようモーニング！』って言われてびっくりするぐらい（苦笑）」
―続けてきたからこそ。
「時間を重ねて一つのことを磨いたり積み上げていったり、そういうのって東京の江戸文化とか伝統的に守ってきたこととかとつながるような気もする。シンプルな言い方ですけど『継続は力なり』で、その継続の中で『慣れるな、熟（な）れろ』と。熟（じゅく）すように熟（な）れたらと。還暦ですけど気持ちは永遠の３６歳と思っています」
―番組のエンディングでいつもリスナーに『ご機嫌は自分で作るもの』と。最後にご機嫌メッセージを。
「毎朝、六本木ヒルズから発信した電波が東京スカイツリーを通じて墨田区の皆さんにも届いていると思うので、ぜひ毎朝、朝時間を一緒に、墨田区の皆さんともつながっていけたらと思っているので、これからもぜひご愛聴ください」
自身製作総指揮短編映画舞台に
〇…別所さん製作総指揮の「TOKYO SKY STORY」は東京スカイツリーを舞台に、ギクシャクする１組のカップルと、初恋に悩む中学生の時間が交錯するパラレルストーリー。繊細な映像に、珠玉のセリフがちりばめられている。上映時間１５分。「ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア」の公式YouTubeチャンネルから視聴できる。
山本亨区長出演
〇…７月２３日放送の番組では、気になるトップのリーダー論を聞く「MORNING INSIGHT LEADER'S Edition」のコーナーに山本亨区長をゲストに招いて放送した。別所さんが「やっぱり墨田区のリーダーとしての言葉というのは大きいし、重みがあるなと思いました」と振り返ると、山本区長も「別所さんはとても気さくで本当に素晴らしい時間でした」。“ご機嫌ソング”は桑田佳祐の「SMILE～晴れ渡る空のように～」をリクエストした。
◆別所 哲也（べっしょ・てつや）１９６５年８月３１日、静岡県島田市出身。６０歳。慶大法学部法律学科卒。９０年、日米合作映画「クライシス２０５０」でハリウッドデビュー。米国俳優協会（SAG）会員。その後、映画・ドラマ・舞台・ミュージカル・ラジオ等で幅広く活躍。主宰する日本発の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア」で文化庁長官表彰受賞。観光庁「VISIT JAPAN大使」「東京観光大使」、２４年には立命館大学ビジネススクール客員教授に就任。身長１８６センチ。
◆JｰWAVE TOKYO MORNING RADIO ２００９年４月１日放送開始。前身の「JｰWAVE GOOD MORNING TOKYO」初代ナビゲーター、ジョン・カビラから０６年１０月に２代目として別所哲也が引き継ぎ、月曜から木曜日の午前６時から９時まで放送。エンディングでは必ず「Have a great day and don't forget your smile!」（良い一日を。笑顔を忘れずに［おんぷ］）で次番組にバトンを渡す。公式HPはコチラ。
―絶景のスタジオから“おはようモーニング！”の掛け声で番組が始まる。
「お台場の方向から東京スカイツリーの方まですべてが見える場所にいて、当たり前なんですけど季節によって日の出の位置が変わって、あ、季節が動いたなっていうのをいつも感じています」
―改編前の番組から来年２０年。長く続ける秘訣は。
「無理をしない（笑）。まあ、僕にとっては俳優とは違う形で毎日同じ場所に同じ時間に行くのは初めてで、しかも生放送。最初は緊張していたんですけど、朝時間を春夏秋冬、いつもずっと同じ場所からつながるのは素敵なことだなと」
―毎朝の別所さんの声は東京スカイツリーを通じて届けられている。
「スタジオから東京スカイツリーがキラキラと見えて朝の表情もあって季節で見え方も変わる。開業１周年の時には僕が主宰する国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル＆アジア』で記念作品を一緒に作ったんです」
―映画祭が１５周年を迎えた２０１３年ですね。
「短編映画『ＴＯＫＹＯ ＳＫＹ ＳＴＯＲＹ』を製作総指揮で。比嘉愛未さんとか、高橋一生君とか、田口トモロヲさん、お笑いのスリムクラブさんとかに出ていただいたんです」
―映画の魅力とは。
「絵画が絵の具でできているとしたら、映画は光を投射して、その光の中で陰影を映し出すので、光の絵の具でできていると言われるんですね。それがやっぱり永遠の魅力だと。特にショートフィルムは身近で日常に起きたこと、その時代を真空パックして未来に運ぶ、みたいな魅力もあるかと」
―すみだはかつて多くの映画館、撮影所もあった“映画のまち”でした。
「東京のウェストサイドが発表の場として渋谷とかを中心にあるとしたら、すみだを中心としたイーストサイドは、ものづくりとかクリエイティブなものが昔ながらにあったりする。僕も舞台やミュージカルをやるとリハーサルで（横川の）『すみだパークスタジオ』に行ったりしています」
来年２０年「慣れるな、熟（な）れろ」
―東京スカイツリーのライティングのように七色の輝きを放つご活躍。８月３１日に還暦を迎えられた。これからは。
「番組も来年２０年で、映画祭も２８年。舞台演劇も『レ・ミゼラブル』とか『ミス・サイゴン』とか帝国劇場を中心にさまざまな作品に出させていただき…僕、一つやるとなんか長いんです。丸大ハムのＣＭも１０年！」
―９６年から０５年まで。
「ちょっと前まで“ハムの人”って言われていたんですけど、最近は“Ｊ―ＷＡＶＥの人”で、どこに行っても『おはようモーニング！』って言われてびっくりするぐらい（苦笑）」
―続けてきたからこそ。
「時間を重ねて一つのことを磨いたり積み上げていったり、そういうのって東京の江戸文化とか伝統的に守ってきたこととかとつながるような気もする。シンプルな言い方ですけど『継続は力なり』で、その継続の中で『慣れるな、熟（な）れろ』と。熟（じゅく）すように熟（な）れたらと。還暦ですけど気持ちは永遠の３６歳と思っています」
―番組のエンディングでいつもリスナーに『ご機嫌は自分で作るもの』と。最後にご機嫌メッセージを。
「毎朝、六本木ヒルズから発信した電波が東京スカイツリーを通じて墨田区の皆さんにも届いていると思うので、ぜひ毎朝、朝時間を一緒に、墨田区の皆さんともつながっていけたらと思っているので、これからもぜひご愛聴ください」
自身製作総指揮短編映画舞台に
〇…別所さん製作総指揮の「TOKYO SKY STORY」は東京スカイツリーを舞台に、ギクシャクする１組のカップルと、初恋に悩む中学生の時間が交錯するパラレルストーリー。繊細な映像に、珠玉のセリフがちりばめられている。上映時間１５分。「ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア」の公式YouTubeチャンネルから視聴できる。
山本亨区長出演
〇…７月２３日放送の番組では、気になるトップのリーダー論を聞く「MORNING INSIGHT LEADER'S Edition」のコーナーに山本亨区長をゲストに招いて放送した。別所さんが「やっぱり墨田区のリーダーとしての言葉というのは大きいし、重みがあるなと思いました」と振り返ると、山本区長も「別所さんはとても気さくで本当に素晴らしい時間でした」。“ご機嫌ソング”は桑田佳祐の「SMILE～晴れ渡る空のように～」をリクエストした。
◆別所 哲也（べっしょ・てつや）１９６５年８月３１日、静岡県島田市出身。６０歳。慶大法学部法律学科卒。９０年、日米合作映画「クライシス２０５０」でハリウッドデビュー。米国俳優協会（SAG）会員。その後、映画・ドラマ・舞台・ミュージカル・ラジオ等で幅広く活躍。主宰する日本発の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア」で文化庁長官表彰受賞。観光庁「VISIT JAPAN大使」「東京観光大使」、２４年には立命館大学ビジネススクール客員教授に就任。身長１８６センチ。
◆JｰWAVE TOKYO MORNING RADIO ２００９年４月１日放送開始。前身の「JｰWAVE GOOD MORNING TOKYO」初代ナビゲーター、ジョン・カビラから０６年１０月に２代目として別所哲也が引き継ぎ、月曜から木曜日の午前６時から９時まで放送。エンディングでは必ず「Have a great day and don't forget your smile!」（良い一日を。笑顔を忘れずに［おんぷ］）で次番組にバトンを渡す。公式HPはコチラ。