「墨田区×千葉工業大学」連携協定締結!「宇宙」「ロボット」…公民学連携で新しいイノベーション~ロケット打ち上げビューイング開催も!

2025年12月9日10時00分 スポーツ報知

 

 協定締結後の会見で山本亨区長は「大学の研究成果とすみだのものづくりが融合した、公民学連携による新しいイノベーションを起こしたい」と意欲を示した。千葉工業大学の瀬戸熊修理事長も「やっと縁結びができて感激している。人づくりでも全面的に協力していきたい」と話した。
 

 千葉工業大学スカイツリータウンキャンパスは、スカイツリーの2012年の開業に合わせてオープン。惑星探査研究やロボット技術等の教育・研究活動の成果展示を通じて、これまで100万人超が来場。火星探査研究の分野では重要な役割を担い、学生自身も超小型衛星を製作して打上げまで行う実践的な教育活動を行っている。宇宙以外の分野でもAI搭載ロボットや災害対応ロボットなど、次世代ロボットの開発・研究も積極的に行っている。

 

墨田区の「ものづくり」と千葉工業大学の「ひとづくり」の相乗効果に期待感を示した山本区長
墨田区の「ものづくり」と千葉工業大学の「ひとづくり」の相乗効果に期待感を示した山本区長
 

 山本区長は「これからの社会にどのようにロボットが貢献したり、その可能性も含めて、ものづくりの墨田区とは非常に親和性がある」と話すと、千葉工大の瀬戸理事長は福島原発事故で人が入れない建物内部を調査するロボットの開発、稼働の実例を説明。さらに、世界初の産学国際連携での小惑星探査について言及し、約3年半後の2029年4月13日の金曜日に小惑星が地球表面から3万2000キロの位置を通過する際の観測研究に、同大学惑星探査研究センターの荒井朋子所長も加わっていることを明かした。

 
 「これは映画じゃないけどアルマゲドン。大学を上げて挑んでチャレンジしていく」と意欲。小惑星に行ってサンプルを採って帰ってくるサンプリリターンミッションのロケット打ち上げも来年に控えているといい、荒井所長は「その打ち上げビューイングなんかも墨田区で一緒にやらせていただければ」と話した。

 墨田区が東京スカイツリータウンにキャンパスを有する千葉工業大学と「知的・物的資源の相互活用や次世代育成等の連携に関する協定」を結ぶことになり、その締結式が8日までに区役所で行われた。区内にある大学との連携協定は、千葉大学、iU情報経営イノベーション専門職大学、レイクランド大学ジャパンに続く4例目で、大学の知見を活用した地域課題の解決や、地域と大学の交流によるにぎわいの創出を図る「大学のあるまちづくり」推進を強化する。
 

 区と千葉工業大学はこれまで「宇宙」をテーマにしたSDGs普及啓発事業として、同大学惑星探査研究センターの協力のもと未来都市共創フォーラムをスカイツリータウンキャンパスを活用して開催したり、子ども向けの体験イベント実施等で連携を図ってきた。
 

 今回の協定締結をきっかけに、持続可能な連携体制を構築。宇宙技術やロボット技術など千葉工業大学の最先端の教育、研究活動を広く区民に周知するとともに、子どもたちの夢を育む様々な取り組みを通じ、区の基本構想に掲げる「人がつながり夢をカタチに墨田区」の実現を目指していく。
 

 

墨田区と千葉工業大学が「知的・物的資源の相互活用や次世代育成等の連携に関する協定」を締結(写真中央左が山本亨区長、同右が瀬戸熊修理事長、右から2人目が同大学惑星探査研究センター・荒井朋子所長) 墨田区と千葉工業大学が「知的・物的資源の相互活用や次世代育成等の連携に関する協定」を締結(写真中央左が山本亨区長、同右が瀬戸熊修理事長、右から2人目が同大学惑星探査研究センター・荒井朋子所長)
協定書を手にする山本亨区長(左)と瀬戸熊修理事長 協定書を手にする山本亨区長(左)と瀬戸熊修理事長

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