SUMIDAが世界をつくる!~墨田区伝統工芸保存会・塚田進会長に聞く

2025年9月29日8時00分 スポーツ報知

守っていきたい伝統工芸品~墨田区伝統工芸保存会・塚田進会長 守っていきたい伝統工芸品~墨田区伝統工芸保存会・塚田進会長

  すみだのものづくりには江戸時代から続く伝統工芸品の数々も。1978年には都内でいち早く「ものづくりは文化である」と考える異業種の工芸職人13人が集まり、技術の保存、発展、認識向上を目的に「墨田区伝統工芸保存会」を発足させた。江戸木目込人形の職人で塚田工房6代目、塚田進会長(76)に話を聞いた。

 ―江戸木目込人形とは。
 
 「桐の粉に糊(のり)を混ぜて作った型に筋彫りを入れて布をはめ込む。雛(ひな)人形から能や歌舞伎、干支(えと)を題材に、最近ではお相撲さんなんかも。東京では5軒だけ」
 
 ―まさにものづくり。
 
 「問屋がなくなって職人自ら営業するようになって職業化。無口で怖いイメージも変わってきたよね」
 
 ―職人さんの定義とは。
 
 「親方がいること。アーティストや作家はいなくて基本独学。その違い」
 
 ―やはり後継ぎが問題。
 
 「息子などが継ぐが3分の1。あとの3分の1は息子や後継ぎ候補がまだ小さく、まったくいないのが3分の1。弟子を取ったら金銭的負担が生じる。心意気だけじゃ食えないよね」
 
 ―先行きは不安…。
 
 「江戸切子や箸などはまだいいけれど、生活様式の変化で人形や羽子板とか飾り物の伝統工芸品の国内需要は小さくなった。上昇しなくても守ってはいきたい。ものづくりへの理解と、行政も含めたバックアップは大事になるよね」

 

 ◆実演販売 両国国技館で大相撲開催中は「―両国―江戸NOREN」1階土俵前で11時~15時開催。
 
 〇…区では「すみだ3M運動」を推進。工場や作業場で製品などを展示する「小さな博物館」(Museum)、製造と販売が1つの「工房ショップ」(Manufacturing shop)、職人や技術者「マイスター」(Meister)の頭文字で、塚田工房を含め併設場所では見学が楽しめる。

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