お帰りなさい、えどはく!「江戸東京博物館」のリニューアルオープンで両国はさらににぎわいそうだ。改修工事で空間デザインを手掛けた世界的建築家・重松象平氏も「世界に誇れる東京の名所になっていく」と期待する両国の魅力と今後について、東京都生活文化局文化振興部魅力発信担当の知花謙課長に話を伺った。
(聞き手・佐々木 良機)
―待ちに待ちました。
「1993年にオープンして30年が経過し、老朽化した建物修繕のためには一度、中をカラにしないといけませんでした。収蔵品の撤去、大型模型も全部解体。元に戻す作業もあるので4年も時間がかかりました」
―収蔵品は35万点。
「常時展示されているわけではないですが、デリケートなものばかりですし」
―4年間で新たな品も。
「自動車初の重要文化財『円太郎バス』がまさにそう。関東大震災からの復興を支えた東京市初の公営乗合自動車で現存最古の車両と言われています」
―原寸大で再現された「服部時計店」上部に広がるスクリーンも見どころ。
「朝から昼、夕方、夜と映像を通して1日を表現します。その中でさまざまな景色も。雨が降ったり、花火が打ち上がったりの演出も予定しています」
―まるでプラネタリウム。四季折々を楽しめそう。
「博物館の中に空があるって、一度で二度おいしいみたいな感じですかね」
―光と音、映像の演出が駆使され、没入感を生み出す仕掛けになりそう。
「プラス江戸博の強みとして、本物にも出会える。3階屋外『江戸東京ひろば』天井に収蔵品などを活用した映像を投影しますが、その現物は中に入れば実際に見ることができます」
―江戸の魅力が広まる。
「江戸博は江戸以降の東京の歴史が俯瞰(ふかん)できる施設。江戸の良さ、魅力、文化の奥深さの発信拠点になっていけたらと思っています」
―ゲームの取り組みも。
「博物館で初めてのゲームアプリ『ハイパー江戸博』は第1弾が『江戸両国編』で、最新第4弾は『大正ロマン浅草編』。江戸博の収蔵品を手がかりに事件の真相に迫る謎解きゲーム。楽しみながらお待ちいただければと思います」
◇Hyper Edohaku(ハイパー江戸博)
江戸博とゲーム制作会社ライノスタジオ協働による22年配信開始のスマホ向けアプリシリーズで、博物館の収蔵品と歴史を謎解き推理で楽しく学べる体験型コンテンツ。大正時代の浅草を舞台に、浅草寺から浅草十二階までの一帯で発生する不思議な事件の数々。記憶を失った探偵見習いの少女・白石アサ子が江戸博の収蔵品を手がかりに6つの事件の真相に迫る。
◆館内「幕の内弁当」審査会タイムトラベル弁当選出
〇…館内のレストランで提供される「幕の内弁当」の審査会が行われ、一般公募74作品から@shoko_spoonさんの「えどはく タイムトラベル幕の内弁当:江戸~令和」が選ばれた。「俵むすび」に「牛鍋」「じゃがいもコロッケ」「さつま芋ご飯」「銀鱈西京焼き」、令和の食のカタチ「伝統小松菜の発酵ピクルス」など「日本の食文化の変遷を『食べて学ぶ』体験」ができ、特別審査員の料理研究家・コウケンテツさんも大絶賛。ブラッシュアップされて商品化、販売される。