2026年3月11日12時00分 スポーツ報知
葛飾北斎の三女・応為でつながる落語家・林家あんこ(左)とコンテンポラリーダンサー・加藤花鈴との“異色対談”が実現
日本が世界に誇る天才絵師、葛飾北斎を題材にしたノンバーバル舞台芸術作品「The Life of HOKUSAI」の日本凱旋公演を前に、北斎の三女・葛飾応為でつながる2人の異色対談が実現した。創作落語「北斎の娘」を手掛ける落語家の林家あんこと、舞台で応為ことお栄を演じるコンテンポラリーダンサー・加藤花鈴が11日までに、インターネットラジオ番組で共演。応為の魅力や題材にした舞台の見どころなどについて語り合った。
2人は初対面で、緊張をほぐすため収録前には加藤が入念にストレッチ。その様子を見ていた林家あんこは「すごくきれいで柔らかすぎて、すごいなと」と感服。今回の舞台がセリフなし、非言語のノンバーバルで体の動きと映像だけで表現される作品であることに、噺(はなしか)家であるあんこは「私は言葉ありきなのでうらやましい。真逆だから各国で喝采を浴びて海外公演もできる」と続け、加藤に羨望の視線を向けた。
「2024年は4か国ツアーをさせていただいて、言葉がなくても、ないからこそ伝わる表現や、言葉だと割とダイレクトですけれど、あえて言葉を使わないことで感じていただくものもある」と加藤。23年にイタリアのボローニャでの海外初のトライアル公演を行い、24年にスペイン、エストニア、ルーマニア、トルコの4か国で開催。昨年はポルトガルのオリエント博物館、トルコとブルガリアでの文化交流事業での上演も成功させ、いよいよ4月18日(土)に浅草公会堂で日本凱旋公演を行う。その日は葛飾北斎の旧暦の命日で、偉人に捧げる“追悼公演”になる。
舞台は北斎の半生をライブパフォーマンスで描き、最新鋭のデジタルプロジェクションライブを融合した全く新しい手法で演出。北斎役は、日本のパフォーミングアーティストのサカクラカツミが演じ、劇中に使用される浮世絵はすべて美術館などで収蔵されている本物のデジタルデータであるのも見どころの1つ。加藤はさらに、北斎が病に倒れて応為が代わりに絵を描く場面について「私が踊りで表現して、最後にしだれ桜と嘘の絵がふわっと出てくる、そこをぜひ見ていただきたい」と説明。「一番大切なことは人生の中で何か。そんなことを感じながら、ぜひ見に来ていただきたい」とPRした。
林家あんこも当日は観劇に行くことを約束。今後、落語の海外公演についても「本当に魅力的で、私が考えた『北斎の娘』の応為をどう(海外の人が)思うか。反響が欲しいと思っているので、今後、何かしらの形で海外公演できるようになりたい」と締めくくった。
今回の異色対談は「渋谷ラジオTokyoインターネットラジオ番組『杉本伸のただもんじゃねぇ~』で収録され、公開1週間前の4月11日(土)にアップされる。「The Life of HOKUSAI」の日本凱旋公演は4月18日(土)の1日限りで、15時30分開演と18時開演の2公演だけ浅草公会堂で行われる。
4月18日(土)に浅草公会堂で行われる葛飾北斎を題材にした舞台「The Life of HOKUSAI」日本凱旋公演