【2004年】野球（セ・リーグ） 嶋 重宣
広島・嶋（左）横綱・朝商流と握手して喜びあう
表彰式が始まる前の控室では、横綱・朝青龍関と一緒に写真をとるなど「すごい人ばかりでビックリしました」と改めて報知プロスポーツ大賞の重みを実感した様子。会場では、東北高の後輩に当たる女子ゴルフの宮里藍選手と談笑した。
グラウンド内の活躍だけでなく、「赤ゴジラ」のニックネームが流行語大賞にノミネートされるなど、一種の社会現象にまでなった。「最初は恥ずかしさがあったが、後半になってからは、いいニックネームだなと思うようになりました」インタビューの受け答えも堂々としてきた。年内のスケジュールは３０日まで埋まるなど今やチームの顔だ。
解雇のピンチから、地道な努力で築き上げた首位打者への道。「来年もこの賞をもらえるように精進、努力していきます」華やかな会場でも、苦労人の嶋らしく締めくくった。
◆嶋 重宣（しま・しげのぶ） １９７６年６月１６日、埼玉県生まれ。２８歳。東北高から９４年ドラフト２位で広島に入団。投手から野手に転向して６年目の今季、背番号を５５に変え「赤ゴジラ」として大ブレーク、打率３割３分７厘で初の首位打者を獲得した。来季年俸は５５０％アップの４５５０万円に。１８１センチ、９２キロ。左投左打。家族は美紀夫人（３１）。