【2009年】野球(セ・リーグ) 坂本勇人

巨人・坂本勇人内野手(左)が、プロボクシングの西岡利晃(右)にパンチを受けてもらう。 巨人・坂本勇人内野手(左)が、プロボクシングの西岡利晃(右)にパンチを受けてもらう。
 巨人・原監督から「(石川遼に)負けるな」と激励を受けた日本一の「1、2番コンビ」が、そろって来季の飛躍を誓った。巨人・坂本勇人内野手(20)は報知プロスポーツ大賞を初受賞。指揮官の前で、来季のフルイニング出場と日本一連覇を目標に掲げた。またフレッシュ賞を受賞したセ・リーグ新人王、巨人・松本哲也外野手(25)は、石川の堂々とした姿に脱帽。「遼君に負けない」と来季のレギュラー確保を誓った。

 原監督の熱い視線を感じながら、坂本は声を張り上げた。「監督を前にして言いにくいんですが、今年はフルイニング出場を目標にしていたのに、開幕戦で情けない姿を見せてしまいました。来年こそはフルイニング出場して、チームに貢献したいと思います」とステージ上で宣言。同じ壇上にいた指揮官から「しっかり見ておきます」とゲキを飛ばされ、照れ笑いを浮かべた。

 最高の1年となった今季だが、出だしだけはつまずいた。4月3日の広島との開幕戦(東京ドーム)。無安打で迎えた6回の第3打席、一ゴロに倒れた淡泊な打撃と、一塁まで走る姿が気迫を欠き、7回の守備から交代させられた。不動のレギュラーとして迎える来季は、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。

 すべてはあの快感をもう一度手に入れるためだ。リーグ優勝、日本一を達成した際のビールかけ。「この瞬間のためにみんなで1年間やってきたんだ、と思った。来年もやりたいと思います」と言葉に力を込めた。昨年はまだ19歳だっただけに、今年初めて醍醐(だいご)味を味わった。「想像以上にすごかったです」という銀座・日本一パレードでのファンの熱狂ぶりも、忘れることができない。これから何度でもあの瞬間を迎えるために、全力を尽くす覚悟だ。

 同賞のトロフィーを手渡され「個人的にもチーム的にも目標を達成できた最高の1年でした。すごい悩んだ時は、監督や先輩方がすごいアドバイスを送ってくれました。周りの方の支えがなかったら、今の僕はない」と口元を引き締めた。周囲への感謝を忘れず、坂本は日本一連覇へ挑む。

 ◆坂本勇人(さかもと・はやと) 1988年12月14日、兵庫県生まれ。20歳。青森・光星学院から2006年の高校生ドラフト1巡目で入団。1年目の07年9月6日の中日戦(ナゴヤD)で、延長12回にプロ初安打となる決勝の中前2点打。通算成績は289試合で2割8分3厘、26本塁打、107打点。4年目の来季の年俸は8000万円。184センチ、78キロ。右投右打。独身。

◆2009年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 坂本勇人 巨人 20
野球(パ・リーグ) 鉄平 楽天 26
男子ゴルフ 石川遼 パナソニック 18
女子ゴルフ 宮里藍 サントリー 24 2
ボクシング 西岡利晃 帝拳 33
特別賞 原辰徳 巨人 51
フレッシュ賞 松本哲也 巨人 25

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