【2011年】野球(セ・リーグ) 浅尾拓也

ゴルフを楽しんだ中日・浅尾 ゴルフを楽しんだ中日・浅尾
 自身にとっても、球界全体にとっても、意義深い受賞だ。中日・浅尾は岐阜・可児市で、球団主催「昇竜会ゴルフコンペ」に出席後に報知プロスポーツ大賞受賞の吉報を受けた。

 「中継ぎでもこういう賞をもらえたことは、中継ぎの発展にもつながる。選んでいただいて感謝してます」と端正な顔をほころばせた。

 リーグ連覇へフル回転した。今季は球団新記録の79試合に登板。過酷な場面で何度もチームのピンチを救い、7勝2敗10セーブに45ホールド、防御率0・41と驚異的な数字を残した。2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝き、セットアッパーでは初めてリーグMVPやゴールデングラブ賞も受賞。中継ぎの地位向上に大きな役割を果たした。

 落合前監督も「浅尾、岩瀬で負けたらしょうがない」と絶大な信頼を寄せていたが、「打たれたところしか覚えてない」と常に反省を怠らない。自己最高のシーズンを過ごしても「真っすぐのスピードが落ちてきたので、(オフは)走り込んで150キロを超えるようにしたい」と、課題が尽きることはない。どれだけ勲章を手にしても、謙虚な姿勢を貫いて精進する。

 ◆浅尾拓也(あさお・たくや) 1984年10月22日、愛知・知多市生まれ。27歳。常滑北高(現・常滑高)から日本福祉大を経て、06年大学・社会人ドラフト3巡目で中日入団。今季は2年連続で最優秀中継ぎ投手を獲得し、セ・リーグMVPとゴールデングラブ賞も受賞。通算281試合で33勝16敗18セーブ、138ホールド。防御率2・19。182センチ、75キロ。右投右打。家族は妻。

◆2011年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 浅尾拓也 中日 27
野球(パ・リーグ) 内川聖一 ソフトバンク 29
男子ゴルフ 石川遼 パナソニック 20 3
女子ゴルフ 有村智恵 日本ヒューレット・パッカード 24
大相撲 琴奨菊和弘 佐渡ケ嶽 27
ボクシング 西岡利晃 帝拳 35 3
特別賞 なでしこジャパン - -
フレッシュ賞 沢村拓一 巨人 23

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