【2018年】野球(セ・リーグ) 大瀬良大地

最多勝となる15勝を挙げ、リーグ3連覇の原動力となった大瀬良 最多勝となる15勝を挙げ、リーグ3連覇の原動力となった大瀬良
 球団初のリーグ3連覇を達成した広島のエース・大瀬良大地投手(27)が、最多勝(15勝)と最高勝率(6割8分2厘)の2冠に続き、新たな勲章を手にした。

 プロ5年目の今季は、積極的な自己変革が功を奏した。昨オフ、尊敬するOBの黒田博樹氏(43)をイメージし、リリース時に左手の位置を高くする投球フォームに変更。今年から2段モーションが緩和されたことも後押しし、「去年よりも自信を持って投げられる」と持ち前のストレートに一層力強さが増した。シーズンに入ってからは、試合3日前から炭水化物の摂取量を増やしてエネルギーを蓄える「カーボ・ローディング」を取り入れるなど、コンディション調整には余念がなかった。

 1年間ローテの座を守り続けた右腕は、27試合に先発。途中、7連勝するなど巨人・菅野に並ぶ自己最多15勝をマークした。クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)の達成回数は、両リーグトップの21度を記録。抜群の安定感を誇る姿は、まさに赤ヘル軍団の新エースと呼ぶにふさわしかった。

 「すごく充実したシーズンだった」と振り返る一方で、自身の成績に満足する様子は一切ない。「投手陣の柱になれた? まだ全然です。来年も継続して良い成績を残して、柱と言ってもらえるように頑張らないといけない」と前を向く背番号14にとって、来季へさらに弾みがつく報知プロスポーツ大賞初受賞となった。

 ◆大瀬良大地(おおせら・だいち) 1991年6月17日、長崎・大村市生まれ。27歳。小学4年時に鹿児島・国分西スポーツ少年団で野球を始め、小5から投手。中学時代は軟式野球部に所属。長崎日大高では3年夏に甲子園に出場。九州共立大を経て、13年ドラフト1位で広島入り。今季は15勝をマークし、リーグ最多勝と最高勝率に輝いた。187センチ、93キロ。右投右打。来季年俸は1億4500万円。

◆2018年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 大瀬良大地 広島 27
野球(パ・リーグ) 山川穂高 西武 27
男子ゴルフ 今平周吾 フリー 26
大相撲 御嶽海久司 出羽海 25
ボクシング 井上尚弥 大橋 25
特別功労賞 福原愛 ANA 30 -
特別賞 サッカー日本代表 - - 3
フレッシュ賞 岡本和真 巨人 22 -
フレッシュ賞 新垣比菜 ダイキン工業 19 -

ページトップ