【2006年】野球（セ・リーグ） 福留孝介
ダルビッシュ（右）は福留と壇上で楽しくトーク
壇上でほかのプロスポーツ選手と並び、中日・福留は誇らしげに胸を張った。「こういう賞を受賞できて本当にうれしい。活躍したおかげで、このオフは忙しく過ごしてます」と、充実した今シーズンを笑顔で振り返った。
プロ８年間で最高の成績だった。打率３割５分１厘、３１本塁打、１０４打点を挙げ、ＭＶＰと首位打者を獲得。２年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。ＷＢＣの日本代表としてともに戦った王監督から「広角に打てる。９９年に日本シリーズで対戦したけど、そこからの７年間ですごく進化した」と大絶賛されると、照れ笑いを浮かべた。
今オフから野球以外の取材も積極的に受けている。「少しでも中日のことを知ってもらえたら」バラエティー番組への出演も時間が合えばＯＫ。チームの顔としての自覚も芽生えてきた。
来年１月初旬から例年通り、米ハワイで本格始動。パ・リーグで３度首位打者を獲得した小笠原が巨人に加入したが、関係ない。「首位打者とゴールデングラブは毎年取りたい」と、タイトル防衛に自信を見せた主砲。５３年ぶり悲願の日本一へ。来季もヒットを量産し、再びこの舞台に立つ。
◆福留孝介（ふくどめ・こうすけ） １９７７年４月２６日、鹿児島県生まれ。２９歳。ＰＬ学園から日本生命を経て１９９８年ドラフトの逆指名で中日に１位入団。今季は３割５分１厘で首位打者とともにセＭＶＰに輝いた。首位打者２度、ベストナイン３度。１８２センチ、８５キロ。右投左打。独身。今季の年俸は２億５５００万円。